人権問題を考える

「都人権プラザ」(港区)で、開催中の精神障害をテーマにした都事業の企画展で、戦前の朝鮮人患者に関する映像作品を都が認めなかったことが波紋を広げている。

私が特にひっかかるのは、都の担当者が、小池百合子知事が虐殺被害者の慰霊式への追悼文送付を見送ったこと挙げ、「知事がこうした立場をとっているにもかかわらず、朝鮮人虐殺を事実とする動画を使用することに懸念がある」と指摘したことである。

① 虐殺があったことは、国も認めている。

② 中学校の歴史の教科書にも事実として載っている。

③ 小池知事は、追悼文送付を見送っただけで、事実を否定しているわけではない。
(個人的には、追悼文をぜひ送ってもらいたいと思っている)

④ どうも都の担当者は、送付を見送ったことで、小池知事があたかもこの事実をなかったものと理解していると誤解したのではないかと思う。
「朝鮮人虐殺を事実とする動画を使用することに懸念がある」の文章からもうかがえるのではないかと思う。
都の人権プラザは、国籍、年齢、性別を問わず、人権を尊重する姿勢を見せてほしい。

朝鮮人虐殺新聞記事

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この8月で、戦後77年となる。今年は、特に戦争のことを例年以上に考えるのは、ロシアのウクライナ侵攻があったからだと思う。
殺害された人々、兵となって戦っている人々、避難民として他国に逃げる人々。突然、生活が一変してしまった多くのウクライナの人々。
日本の戦争体験者の方々は、特に自分たちの経験した戦争と重ね合わせ、「2度と戦争がないように」と訴えている。

私は、戦後生まれなので、戦争体験は、ないけれど、亡くなった父の弟(私にとって叔父さん)は、日中戦争で、戦死している(20代だったと思う)。大学生の時、養子に出ていたが、墓は、私の家の墓に父と共に埋葬されている。

父は日中戦争に行き、(母と結婚する前)4年ほどで帰っててきた。戦争のことも、亡くなった弟のこともあまり話さなかったけれど、どう思っていたのだろうか。今にして思えば、もっと聞いておきたかったなと思う。

いろいろなところに悲惨さを与える戦争は二度とをやらないように。そしてウクライナへの侵攻も早く止まればと強く思う。

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原子力発電所内部

ロシアのウクライナ侵攻から2か月を過ぎ、依然戦争状態は続いている。ロシアのプーチン大統領核使用を示唆するような発言もしている。(核兵器とは直接言及しなかったが、「誰も持っていないような全ての道具(兵器)」を所有しているとして「必要なれば使用するだろう」との考えを示した。(毎日新聞4月29日朝刊より)

もう一つの心配は、原子力発電所が,こうした戦時下では、意図しなかったにしても、被害にある可能性が高まっていることである。

一時、ロシアの管理下に置かれた、チェルノブイリ原発では、「ロシア兵、素手で放射性物質」という見出しで、4月10日に、ウクライナのチェルノブイリ原発を管理する当局が、撤退したロシア軍が原発の研究施設に保管していた放射性物質を持ち去ったとフェイスブックで発表した。(毎日新聞4月12日の朝刊より)

放射性物質や、放射能に対する知識が十分でない人が、危険な行動を誘発する心配がとてもある。本当に心配である。

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