2023年11月6日(月曜日)本日の毎日新聞朝刊では、イスラエルによるガザへの侵攻がすすみ、「ガザ分断」(南北に)をしようとしている。地区内の死者は1万人を超した。
10月の27日の国連総会(193か国)は、イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの大規模衝突を巡り、「人道目的の休戦」を求めるアラブ諸国主導の決議を121か国の賛成多数で採択した。この決議には、法的拘束力はないが、国連に加盟する多くの国々が、ガザの人道状況の悪化を懸念する意思を表したものである。
ところが、日本は、この決議に「棄権」をしてしまった。なんということだろうか。
その理由は、「ハマスに対する非難が盛り込まれていない」との理由からである。棄権は、日本、イギリス、カナダなど44か国。反対は、イスラエル、アメリカなど14か国。
この決議は、加盟国の幅広い支持を得るために、当初案の「即時停戦」から表現を緩和。「人道的な休戦を求める」に変更した。結果として、採択に必要な三分の二以上の121か国の賛成を得ることができた。にもかかわらず、日本は棄権した。(※日本は、ハマスを非難するカナダ案には,賛成。しかし三分の二以上の賛成は得られず採択されず)
子どもの犠牲が増え、病院が攻撃され、病院の機能(電気が得られないとか)果たせない状況では、まず、「停戦」あるいは「休戦」が急務だろう。
こんな形で、日本が「棄権」をすることは、大きな問題だと思う。
アメリカに遠慮して、あるいは追随した政策だといわざるを得ない。
このような日本のアメリカ追随の政策は、色々な場面で見られる。私が、気になるのは、「核兵器禁止条約」への未だ不参加である。被爆国としての日本は、「核兵器を世界で使わない」という条約に参加すべきではないか。せめて、まずできることから始めるとしたら、「核兵器禁止条約」の会議にオブザーバー参加すべきである。(※日本は、核拡散防止条約には参加している)
アメリカに追随するような政策はやめ、日本独自で考えた政策を実行してほしい。となればまず、ガザ地区での休戦・停戦を外交的にも努力してほしい。
パレスチナとイスラエルの歴史のことがわかる参考となるYouTubeを紹介します。