前回、今(通常)国会 岸田政権は、心配な法律を次々と成立という記事を書きました。今回はその続きです。
2023年6月9日 外国人の収容・送還を見直す改正入管難民法が成立。
6月10日の東京新聞によれば改正入管難民法のポイントは次の5つである。
① 3回目の難民申請以降は、「難民認定すべき相当な理由」を示さなければ送還する。
② 不法滞在で入管施設に収容された外国人の拘束を解く「管理措置」を新設。
③ 施設収容中は、3カ月ごとに収容の必要性を見直す。
④ 難民認定に至らないものの、準じる立場の人を「補完的保護対象者」として在留を認める。
⑤ 送還を拒み航空機内で暴れるなどの行為は刑事罰。
様々な問題点があるけれど、一番の問題は、やはり、「3回目の難民申請以降は、『難民認定すべき相当な理由』を示さなければ送還する。」という内容だろう。
外国人にとっては、強制送還されれば自分の生命にかかわる問題である。しかも入管(日本政府)の運用次第でこれが簡単になされてしまうとしたら恐ろしい法律と言わざるを得ない。これまで大事にするといっていた「人権」をないがしろにしている法律改正と言わざるを得ない。