関東大震災から今年は、ちょうど100年目を迎える。東京を中心に死者・行方不明者は、約10万5000人に昇日本災害史上最大の惨事であった。
ここから多くのことを学び今後に生かさなくてはならない。今年は、100年目の節目であるので、より考えてみたいと思った。
この関東大震災では、火災で亡くなられた方が非常に多かった。死者の9割が火災による死者であったといわれている。
もし、関東大震災級の災害が起きた時、耐火進めてきたとはいえ、現在の住宅密集地は、大丈夫だろうか。膨大な避難者にどう対応できるか、タワーマンションの倒壊や取り残された人の救助など不安な要素が沢山ある。
もうひとつ、負の歴史を忘れてはならない。朝鮮人による暴動や略奪が横行しているとの流言が広まり虐殺が起きた。巻き込まれた中国人や日本人もいた。社会主義者ということで殺されて人もいた。
私は、このことを教訓に二度とこのようなことがないようにアジアの人々、世界の人々とつきあっていけないと強く思う。
しかし、日本政府は、こうした史実があるにも関わらす、政府の松野官房長官は8月30日、関東大震災当時の朝鮮人虐殺について「政府内において事実関係を把握する記録は見当たらない」と言及を避けた。とんでもないことである。実際は新聞記事にもあるように「記録」は存在する。そして、政府はさらに調べようとする姿勢すらない。
こうした後ろ向きの姿勢では、再び同じようなことが起きることを危惧してしまう。
ぜひ、関東大震災100年を振り返り教訓を生かしたい。