2023年11月鹿児島県屋久島沖で墜落した事故のあと、飛行を見合わせていたアメリカ軍と陸上自衛隊のオスプレイについて、2024年3月以降,整備などを終えた機体から、国内での飛行を段階的に再開すると発表した。
木原防衛大臣は、「関係自治体の皆様に丁寧に説明していきたい」のコメント。肝心の事故原因については「特定の部品の不具合」とする一方、詳細は非公表。その理由はとして、防衛省は米側の事故報告書が公開されるまでは、米国内法上の制限があり、明らかにできたいとのこと。
飛行を見合わせていた横田基地でもオスプレイの飛行が再開しました。この7月2日NHKニュースによると、オスプレイ1機が基地を離陸したあと飛行する様子が確認できた。(防衛省も同じような発表)
そして、オスプレイの新たな配備である。米軍岩国基地(山口県)に米軍オスプレイ配備へ
そしてそのために防衛省幹部が岩国市に説明に行った。(2024年7月15日)
アメリカ海軍のオスプレイが国内に配備されるとなると初めてのこととなる。
アメリカ軍は、日米同盟の抑止力の強化や新たな空母の配備に伴い、岩国基地の航空機を更新する方針の一貫とのことである。
それにしても、昨年の事故以後一時停止していたオスプレイは、新たに米海軍が岩国に配備するという。どう考えても納得がいかない。
1、 鹿児島沖のオスプレイの墜落の事故原因をはっきり説明してもらいない段階である。
2、 防衛省だけが米軍の説明に納得しているというのもおかしい。現実的には米軍は防衛省にきちんと説明しているとは思えない。
3、 そして新たな配備である。こんなきちんと説明できない状況で「新たな配備」米軍はきちんと説明できるまで日本でのオスプレイの運用を やめるべきであると思う。
4、 米国以外でオスプレイを運用しているのは、陸上自衛隊のみ。このオスプレイは日本以外の国からは、購入をされていない安全性に疑問符がつく機体だと思う。
5、 沖縄国際大学の佐藤学教授は(政治学)は、不平等な日米地位協定を念頭に「オスプレイは商売にならなかった機体で、後生大事に使っているのは日本だけ。だが、日本政府は米軍が安全だといえば、うのみにして口出しできない」嘆き、それでも日本政府の主体的な対応を求めている。
日本のオスプレイ配置自体をふくめてぜひ考え直してほしいと切に思う。